新世紀エヴァンゲリオン(テレビ版)を久々にフール―で!

Posted On 2018年8月11日|

現在、「序」「破」「Q」まで公開されているエヴァンゲリオンですが、その出発点とでも言うべき、いわゆる「TV版」はどういうものなのかと興味が湧き、フール―で初めて通して見てみました。

劇場版は限られた時間で様々なことを描写しなければならないのに比べて、TV版はその点は余裕があるので、より登場人物の「日常」が描かれていて、段々と世界観が深めることができました。劇場版と最も異なる印象を持ったのは、割りとコミカル部分を意識した演出が多いことで、ともすれば深刻で陰惨になりがちなストーリーを和らげてくれました。あのゲンドウにさえお笑いシーンがあります。第9話のシンジとアスカのエピソード、第11話のゲンドウと冬月のやりとりは必見かも。

それだけに、クライマックスの一つである第19話に向け、エヴァ適格者たちが悲劇に見舞われてゆく過程が引き立ちます。この話に登場する「最強の使徒」ゼルエルは劇場版「破」の第10使徒に相当しますが、デザインはシンプルながらこちらも圧倒的な強さを見せつけます。

この時ゼルエルと闘うシンジの姿は、アドレナリンが出まくっているような鬼気迫る形相ですが、何かを守るため、そして自分の存在を確認した戦いの末には悲劇が待ち受けています。

実質的なストーリーは第24話の渚カヲルとシンジの心の交流と悲劇的な最期のエピソードで終わります。そして放映当時も賛否両論が出まくった25話・26話というシンジの心象風景でTV版は終わりを告げます。これもエヴァンゲリオンの一つのあり方であり、劇場版にはない魅力があちこちに散りばめられています。